ABOUT HIMEKAWA姫革について
姫路の皮革産業
長い歴史を誇る姫路の革なめし
姫路における製革業の歴史は極めて古く、弥生時代の後期に、大陸からの渡来人が鞣製技術を伝え、その基礎が築かれたと言われています。
古くよりこの地でなめし革製造が盛んとなった理由として、次のような条件が揃っていたことが考えられます。
- ⑴ 革なめしをするのにふさわしい市川という穏やかな流水と、広い河原があった
- ⑵ 西日本では多くの牛が飼われていたので、原料である牛革の集荷が容易だった
- ⑶ 瀬戸内海式気候の特長として、比較的温暖で雨も少なめの土地で、天日に干す革晒しに好都合だった
- ⑷ 皮の保存や処理に必要な塩の入手が容易だった
- ⑸ 大阪、京都など政治、経済、消費の中心地と近い関係にあった
戦国時代には、秀吉も信長になめし革を献上するなど、その品質は古くから認められていました。(小瀬甫庵「太閤記」第二)
現代において、姫路で生産された「姫革」は、有名ブランドや著名なデザイナーに素材として使われ、世界中の人々を魅了しています。
また、原料となる皮は、主に食肉産業の副産物であり、限られた資源を余すことなく利用しています。そのほか、近年では環境面に配慮したサスティナブルな取組みもなされています。